Mendeley Web Importer でダウンロードしたファイルの名前をいい感じにする

Mendeley Web Importer を使うと Web 上に転がっている論文を引用情報つきでお手軽にダウンロードできる. このときファイル名はもとのファイル名と同じなので, Mendeley を経由して PDF を取得し直すと "full_text.pdf" がローカルストレージに量産される. ファイル名から内容を推測できないだけでなく "full_text.pdf(n)" (n は整数)が量産される事態にもなってしまいかなり嫌なのでファイル名をいい感じにしたい.

ファイルのリネームは Mendeley Desktop がサポートしているため, Mendeley Desktop を利用してファイルをリネームすればよい.

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"Organize my files" ,"Rename document files","Watch Folder" あたりを設定しておけばローカルに今まで溜め込んだ PDF がダウンロードされてリネームも完了する. リネームできてなかったら "File" -> "Rename document files" で.

しかしこの作業でリネームされるのはローカルのコピーだけで,Mendeley のクラウドにアップロードしたファイルはリネームされない. これでは他のデバイスで "full_text.pdf" 地獄がまた展開されてしまうので,クラウドのファイルもリネームしておきたい.

この作業は割と力技でできる. まず Mendeley 上から PDF を登録している全ての論文情報を削除する. (不安なら ローカルに保存された PDF のコピーを別のディレクトリにバックアップしておこう.ただ,論文情報を削除して同期をかけてもこのコピーは削除されなかった.) 次に Mendeley Desktop に先程作成された PDF のコピーを D&D する. どうやら PDF に Mendeley へ追加した時刻などの情報も埋め込まれているようで,そこらへんも含めて(おそらく)復元される. 復元されたことを確認したあと Mendeley Desktop とクラウドを同期すればよい.

Mendeley に登録された情報が PDF から復元できる上にファイル名もあらかじめ Mendeley Desktop でリネームされたものを追加しているので,Mendeley の情報を損なわずにクラウド上のファイルをリネームすることが実質的に達成できている. 多分これでうまくいくと思います.